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PROGRAM

これからの教育に必要な要素

 どのような教育が相応しいのか? これは実に悩ましい問題です。人によっても解釈や主張が違うことでしょう。その時々に必要な教育内容は時代や文化によっても異なってきました。現代において、そして日本においてどのような教育が今後期待され、相応しいのかを考えてみましょう。



教育機関は単に国や企業の富みを増産する人材育成機関ではないはずです。そういった機能が期待されてきた明治以降の教育システムを今、見直す必要があると思います。国民の幸福度をあげる、個人そして社会全体が幸せになる教育の姿とはどういったものなのでしょうか。



企業人からの最近の学生の印象として「集団で討論する場面をつくっても発言がない、意見を持てない、一つ一つの仕事手順を丁寧に説明しないと自分で進められない、自主的に工夫をして仕事をすることが苦手」という声をおききすることが多いです。

一方で、学生からは、「教科書を読めばわかるようなことがわざわざ板書されている。説明が的を得ておらず、何を説明しているのかわからない。何のための学習か、どう役立つのかがわからない。」といった感想を聞きます。

これからの教育では、次のようなことが上記の問題解決になると考えます。

1.従来のレクチャー型はビデオ学習中心に。

教師が黒板に板書し、生徒はひたすらそれを写すといった知識伝授型の授業は、ITが発達した現在ではあまり意味を成していません。新しい知識は先生がいなくてもwebでも簡単に集めることができるからです。それよりも、わからない箇所は何度も繰り返して再生でき、わかっているところはスキップできるようなVOD(ビデオオンデマンド)型の学習に切り替わっていくことでしょう。大学講義などもオンラインで誰もがみられるような環境が整いつつあります。

2.学校での授業は演習が中心になり、アクティブラーニング型になる。

学校では、グループや個人レベルでの演習が中心となり、内容の確認や疑問点の解消が期待されます。すでにビデオ等で予習してきた内容について、わからない箇所をじっくり聞いたり、内容をより深め、生徒どうしが学び合うスタイルです。また他人との討論によって異なった価値観の考えを知ったり、新たな気づきがもたらされることも期待されることでしょう。先生の指示通りに予定調和的に学習が進んでいくのではなく、学習者が自らペース配分し、学習計画を自らつくってチェックし、自らが問題意識を持つような、自発的学習が求められていくことでしょう。こうした授業では、教師のファシリテーション技能や、生徒の強みや潜在能力を引き出すといったコーチング的スキルが要求されます。

3.マルチな知能の発達をサポートする

いままでの学校での評価の尺度は、「言語を使う力、数学的な論理思考」などに特化されて評価されてきました。しかし他人との円滑なコミュニケーションや音楽、内省する力、身体能力など人間にはさまざまな能力があり、評価軸を多次元化して考え、サポートしていく必要があります。教師はマルチプルインテリジェンス(ガードナー氏が提唱)の概念などを理解し、学習設計するラーニングにおけるデザイン力が必要とされることでしょう。

 

 

Link and Create の教員研修プログラム

■上記の学習観にマッチした教員研修プログラムを用意しています。

1.対話型双方向授業プログラム(学習者相互や教師と生徒の対話により構成される授業スタイル)

2.アクティブラーニング(学習者が主体性を持って自主学習を進めていく方式)

3.ワークショップ型授業デザイン(より活動を重視した教科横断型、プロジェクトベースのラーニング)

4.学校経営、管理職向け研修(学校理念や理念共有、各自の授業におけるビジョンメイキング)



■過去の研修実績など(ブログ”教育のとびら”に詳細記述があります)

 ・日本教育大学院大学 教員免許更新制授業担当(平成25年度) 
 ・千葉県教育委員会主催 県立学校等10年経験者研修担当(平成25年度)

   ・大分県教育委員会 学校CIO、情報化推進リーダー研修(平成26年度)

 ・熊本県立教育センター コーチング・ファシリテーション研修(校長・教頭・主幹教諭対象)(平成27年度)

 ・柏市教育委員会主催  柏市小中学校5年経験者研修講師(平成23年度~)

                活用型学力を育成するためのワークショップ研修講師(平成23年度~)

 

 ・東京都立高校 OJT研修(ICT活用、反転授業、アクティブラーニング) (平成24年度)

   ・東京都立高校 防災教育研修(防災訓練) (平成26年度~)

 ・東京都副校長研修ベーシックプログラム(平成27年度)
 

 ・一般社団法人 教育共創研究所 上席研究員(セミナー担当) (平成23年度)

 ・一般社団法人 子供の成長と環境を考える会主催  新人教員研修特別プログラム講師(平成24年度~)

 
 
・柏市教育委員会ICT活用推進アドバイザー(平成27年度~)
  ・Teachers College東京校 講師・ファシリテーター担当 (平成26年度)  

 ・チームで学ぶ教員採用試験対策講座 講師・ファシリテーター担当(平成27年度)

 

講師プロフィール

■ 福島毅

Link and Create 代表

柏市教育委員会ICT活用推進アドバイザー
一般社団法人 教育共創研究所 上席研究員

NOBフューチャーセンターディレクター

柏まちなかカレッジ副学長

気象予報士、防災士、ワークショップデザイナー

ブログ”教育のとびら”主宰

 

<経歴> 1962年 神奈川県生まれ。北海道大学大学院理学研究科(地球物理学専攻)を修了。理学修士。メーカー勤務(日立製作所)を経て千葉県の教員(理科地学と情報)として23年間勤務。その後、独立してワークショップや研修を行うLink&Createを立ち上げる。柏市において、社会人教育の一環として「柏まちなかカレッジ」を立ち上げ、市民でつくる市民のための学びの場づくりも行っている。2013年4月より学校教員向けの研修や学校改革プログラム、無料動画を使った「どんぐり教員セミナー」を主催。柏のコワーキングスペース「NOB」にて、フューチャーセンターディレクター兼ファシリテーター、各種コーチングやカウンセリング等も行っている。

 

◇著書に『イントラネット100のアイデア(正高社 2000年)』

 共著に『教科「情報」実習へのフライト(日本文教出版 2001年)』

 動画に 『どんぐり教員セミナー(YouTube 2014年)』

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